誰も知らない伊勢神宮の見どころとお薦めホテル3選 ~外宮編1~
フィギュアスケートで2度の金メダルを獲得した羽生結弦選手。
6月6日、メ~テレ(名古屋テレビ)の「ドデスカ!」で独占インタビューが放送されました。
その中で羽生選手は名古屋のイメージとともに伊勢神宮にも言及。
「伊勢神宮は大好きですね。あそこで味わった空気は二度と忘れないなと思った記憶があります。
また行きたいな。思い出したらすごく行きたいなと思いました」と語りました。
「日本人の心のふるさと」とも言われる伊勢神宮。
ここではガイドブックなどには載っていない、伊勢神宮の隠れた魅力について
5回に分けてご紹介しようと思います。

伊勢神宮・外宮
「一生に一度はお伊勢参り」と言われていますが、
私は2006年から毎年1回以上お伊勢参りをしています。
2014年には125社巡りを完遂し、現在はゆるりと2巡目を進行中。
そんな私が、伊勢神宮の隠れた見どころと気軽に泊まれるお薦めホテルをご紹介します。
ぜひ、伊勢神宮参拝の参考になさってください。
この記事の概要は以下の通りです。
1.伊勢神宮参拝に便利なおすすめのホテル3選
2.伊勢神宮とは
3.ガイドブックにはない伊勢神宮の見どころ(外宮編Part1)
先ずはホテル選びから。
今からご紹介するホテルは大人2人の宿泊を想定して、様々なプランはあるものの
1泊1万円以下でも泊まれるホテルです。
ご紹介する順番はおすすめの順番ではありません。
それぞれ一長一短ありますので。
1.伊勢神宮参拝に便利なおすすめのホテル3選
⑴伊勢シティホテル
伊勢市駅近鉄側改札(北口)から徒歩3分。
伊勢市駅にはJR参宮線側の改札(南口)と近鉄側の改札があります。
JR側から出るとかなり回り道になるので注意してください。
駅に近くて便利ですが、このホテルは駐車場が無料なので
マイカーでの宿泊にもいいですね。
駐車場を利用しない場合、割安のプランもあるようなので要チェックです。
トレインビュールーム(近鉄電車)もあるようです。
設備の古さが少し気になりましたが、清掃は行き届いていて気持ちのいい部屋。
バスルームは広めで、大柄な私でもシャワー時に不快感はありませんでした。
狭いバスルームだと、ビニールのカーテンにベチャベチャと体が触れたり、
壁に腕などが当たって「ゴーン」と大きな音を立ててしまうのが不快なのです。
嬉しかったのは宿泊フロアに自動販売機と電子レンジがあったこと。
4,5,6階に設置されているようです。特に電子レンジはありがたいですね。
1階ではウエルカムコーヒーと朝刊の無料サービスもあります。
朝食付きプランもあります。
朝食は1階のレストランで、和食、洋食、朝粥からの選択になります。
⑵コンフォートホテル伊勢
2018年6月開業の比較的新しいホテルです。
最上階(12F)南側の部屋に泊まったことがありますが、
それほどいい眺めではありませんでした。
立地条件は最高です。
伊勢市駅JR側改札(南口)から徒歩3分。外宮までも徒歩5分という位置。
新しいこともあって、明るく快適な部屋。
エレベーター利用にはカードキーが必要なので、宿泊客以外の部外者は利用できません。
朝食はバイキングなので、アレルギーや好き嫌いのある方にはありがたいですね。
1Fの会場はかなり広いスペースですが、開始と同時に満員になります。
料金のことを考えれば、十分満足できる内容だと思います。メニューは豊富です。
残念なのは駅近ということもあって、駐車場が狭くしかも有料なこと(1泊1000円)。
満車の場合は近隣の提携駐車場になることもあるようです。
途中出庫した場合、駐車スペースの確保はしてくれません。
車での利用に不安はありますが、何度でも利用したいホテルです。
⑶キャッスルイン伊勢夫婦岩
ホテル名からもわかるように、二見にあるホテルです。
伊勢神宮から離れた場所のホテルなのになぜおすすめなのか、ちゃんと理由があります。
特に車を利用する方におすすめです。広い駐車場があり、無料で利用できます。
内宮にも外宮にも、車なら20分足らずで行くことができます。
伊勢神宮だけでなく、鳥羽方面への拠点にもなります。
電車を利用する人は最寄り駅はJR二見駅(徒歩15分)になりますが、
伊勢市駅(JR側)から無料送迎バスが出ています。
朝夕各3便あって、ホテルから外宮参拝にも利用できるようです。
そしてなんと言ってもおすすめポイントはその立地条件。
部屋はオーシャンビュー。
二見の海岸散策も楽しめます。そして夫婦岩が有名な二見興玉神社へは徒歩5分。
もうひとつのおすすめはお風呂です。男風呂・女風呂の他に家族風呂が5つ。
しかも無料で利用できます。以前は予約不要で特に時間の制限もなかったのですが、
現在は当日要予約で、利用時間は45分となっています。
ただし観光シーズンや連休などは、混雑が予想されます。
上記2つ伊勢市駅周辺のホテルと違い、
夕方以降に外食ができるお店はほとんどありません。
二見興玉神社前にお店はありますが、早い時間に閉店してしまうようです。
徒歩圏内にファミリーマートがあります。
同系列のホテルで、キャッスルイン伊勢という別のホテルもあります。
予約時やナビに目的地設定する際は、間違えないようご注意ください。
ホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩
(旧:ホテルリゾートイン二見)
2.伊勢神宮とは
伊勢神宮のことを知らない人はいないと思います。「日本人の心のふるさと」とか
「日本の総氏神」とも言われる神社。
正式には単に「神宮」と言います。
伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)があることも、
みなさんご存知だと思います。
内宮は皇室の御祖先である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る
皇大神宮(こうたいじんぐう)です。
外宮は衣食や産業の神と呼ばれる豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。
さらに14の別宮、そして摂社・末社・所管社があり、
内宮・外宮の正宮と合わせて全部で125社の総称が「神宮」です。
それらは内宮・外宮の域内の他、旧伊勢国を中心に、広範囲に点在しています。
現在は他の「神宮」と称する神社と区別する意味でも、
一般的には「伊勢神宮」と呼ばれていますね。
以降、ここでも「伊勢神宮」と表記することにします。
【まとめ】伊勢神宮とは125社の総称である。
※内宮・外宮から遠いものとしては、松阪市の神麻続機殿神社、大紀町の瀧原宮、志摩市の伊雜宮など。
では今回は外宮の隠れた見どころ、誰も知らないスポット、
ガイドブックにも載っていないチェックポイントPart1をご紹介します。
パソコンでご覧の方は下記リンクから伊勢神宮のイラストマップを開いて、
別窓で見ながら読み進めてください。
できればダウンロードして印刷するとより分かりやすいと思います。
このイラストマップは内宮・外宮の入口で無料でいただけます。
以前、伊勢市駅南口(JR側改札)に置かれているのを見たこともあります。
3.ガイドブックには載っていない伊勢神宮の見どころ(外宮編Part1)
ホテルが決まったら、本気で伊勢神宮に行く気になっていただきましょう。
それでは「誰も知らない伊勢神宮の見どころ(外宮編Part1)」をご紹介します。
ご紹介する見どころの多くはガイドブックにも載っていないものですし、
載っていても誤った情報のものもあります。
これからお伝えする情報で旅の会話もはずむでしょうし、
きっとご同行のパートナーから感心されることでしょう。
ただしここでご紹介するのは、伊勢神宮の言わば「隠れた見どころ」なので、
基本的なことは伊勢神宮のホームページなどでご確認ください。
特に「伊勢神宮公式サイト」には、重要な告知が掲載されることもあります。
特別な行事や御神事や天皇陛下の御参拝等により、
一般の参拝が停止されたり制限されることがあるのです。
とにかく「予習」をして臨めば、
ただの観光客として参拝するよりも数倍も有意義な旅になることをお約束します。
【参考】伊勢神宮公式サイト
外宮には表参道と北御門口の2か所、宮域への入口があります。
表参道からの参拝を想定して、見どころのご案内を始めます。
電車を利用した場合、こちらからの参拝となります。
車の方は駐車場の位置によっては、北御門口から入る方が便利な場合があります。
表参道はイラストマップ(豊受大神宮・外宮)の右上あたりにあります。
表参道火除橋の手前に「衛士見張所」があります。
イラストマップはそこでいただけると思います。
⑴清盛楠(きよもりぐす)

清盛楠(きよもりぐす)
表参道から火除橋を渡ってすぐ、右手にあるのが「清盛楠」です。
平清盛が参拝時、冠に枝があたったので枝を切らせたという伝説があります。
火除橋からまっすぐ手水舎を目指すと見落としてしまいます。
清盛楠はイラストマップにも載っていますが、現場に案内板等はありません。
しかもイラストマップの「清盛楠」は本物とは似ても似つかない絵が描かれています。
上の写真を参考に探してください。
2本の木のように見えますが、1本の大木なのだそうです。
樹齢は1000年くらいだと言われています。
清盛が参拝したのが12世紀半ばとすれば、当時は樹齢100年以上でしょうか。
そこそこの大木だったと思われますので、計算は合いますね。
⑵せんぐう館
式年遷宮に関する博物館。
ここはガイドブックにも載っていますが、オススメなのでご紹介します。
イラストマップでは右下あたり、勾玉池がある場所になります。
ここでは特にミニシアター、外宮正殿実物大模型、外宮配置模型が素晴らしいです。
外宮正殿実物大模型前では、毎時ちょうどに職員による解説が行われています。
解説の後、質問にも丁寧に答えてくださいます。
入館時間は午前9時から午後4時。
参拝後にゆっくりと拝観される方がいいかも知れません。
休館日は毎月第二、第四火曜日(祝日の場合は翌日)。
その他臨時休館やコロナ禍による緊急事態宣言発出中は休館の可能性もありますので、
公式サイトでご確認ください。
⑶三ツ石
正宮前の広場にある三ツ石。
イラストマップには載っていません。

三ツ石(川原祓所)
「三ツ石」と呼ばれていますが、
正式には川原祓所(かわらのはらいしょ)と言います。
式年遷宮の前にご神職たちが身を浄める場所です。
伊勢神宮125社の中には内宮・外宮のように立派な社殿を持つものから
板葺屋根の小さな神社、そして社殿を持たない石神さまの神社もあります。
この三ツ石は125社のひとつではなく、神の依代でもありません。
ガイドブックに載っているかどうかは知りませんが、
ネットなどではこの三ツ石に手をかざすとパワーがもらえるみたいなことが
口コミで広がっているようです。
ここはそういう場所ではないので、手をかざすような行為はやめておきましょう。
お祓いをする神聖な場所なので、注連縄が張られています。
「空中ならOK」みたいな小学生のような言い訳ならまだしも、
直接三石に触っている人たちを見たことがあります。
おぞましい光景でした。
競い合うように「手をかざしているうちに、エスカレートしたみたいでした。

三ツ石(2008年)
2008年は上のような状態でした。最初の写真と注連縄の位置に注目してください。
直接に触れないように、最近は結界が広げられたようです。
ところで三ツ石の前にあるのは、池です。
それなのに「川原祓所?」と不思議に思われるかも知れません。
実はこの池、元々は川だったそうです。
大昔の地震で堰き止められて、現在のような池になったのだそうです。
地図で見ると、勾玉池もその一部のようです。
伊勢市内には他にもそういう場所があります。
125社のひとつ、河原淵神社の前にある、朧ヶ池もそのようです。
神社名からも推察されますね。
以上が「外宮の隠れた見どころPart1」です。
次の記事「Part2」では、別宮のあるエリアに進みます。
お薦めのホテルをもう1軒、追加でご紹介します。
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