ちむどんどん反省会「あきさめよー」な展開と「まさかやー」な出来事

朝ドラ

 

 

 

NHK朝ドラ「ちむどんどん」の評判が芳しくありません。

SNSを見ても、「ちむどんどんしない」「ちむどんどん離脱」など

ネガティブなタグが付いた投稿が目立ちます。

前作の「カムカムエヴリバディ」では見られなかった現象です。

「カムカムエヴリバディ」の時は私がいつも仕事中に聴きっぱにしているFM COCOLO(※)でも

いろんな番組で、いろんなDJが話題にしていました。

リスナーに「アニー・ヒラカワは誰なのか」というアンケートを実施した番組もあったほどです。

しかし「ちむどんどん」になってからは、ほとんど話題にされていません。

 

※FM COCOLO 40代以上向けの番組が中心の、大阪のFM放送局

 

それでも、今後の展開が楽しみなことがないわけではありません。

私は今、3人の登場人物に注目し期待しています。

その3人がストーリーにどう絡んでくるのか、

主人公・暢子(黒島結菜)やその家族たちとどう絡んでくるのか期待しています。

全く絡んでこないかも知れませんが、「大ハズレ」覚悟で大胆予想してみたいと思います。

 

が、その前に。。。

 

1.共感出来ない人物像とストーリー展開

 

歌子(上白石萌歌)と音楽教師・下地響子(片桐はいり)との追っかけ劇は

「トムとジェリーか!」と、突っ込みたくなりました。

あのドタバタ劇はまだ、ギャグ的な演出として許せました。

しかし「ちむどんどん」には、あまりに非現実的な展開が多過ぎます。

リアリティを軽視した演出の多用は、視聴者がストーリーに入り込めません。

 

あきさめよー まさかやーの展開・ありえん出来事

 

例えば暢子が上京した日の出来事。

行く宛を失い途方に暮れる暢子が、たまたま耳にした三線の音がした家に上がり込む。

それがたまたま沖縄県人会々長、平良三郎(片岡鶴太郎)の家で、

住む家から就職先まで世話になるなんて、妄想でも思いつかない都合の良すぎる展開。

しかも紹介してもらった就職先が、銀座で一番の西洋料理店とも評される

イタリアンレストランのアッラフォンターナ。

そんなレストランで、店名の由来も答えられない暢子が

いつまでたっても沖縄弁で接客をする姿はあまりにも非現実的です。

同じように沖縄が舞台だった朝ドラ「ちゅらさん」での沖縄弁は

なんとものどかで心地よく、マネしたくなったほどでした。

しかし職場でも「あきさめよー!」などと叫ぶ暢子の姿に

私は最近、イライラするようにさえなっています。

しかもオーナーには突っかかって、勝負を挑むという暴挙に出る暢子。

そしてネットで最も叩かれていたのが、暢子の髪型です。

コック帽からはみ出たボサボサ髪で、調理したり接客するなどあり得ません。

身の程知らずと言うか、「暢子、おまえは何様か?」って言いたくなります。

新聞社に出向してからも、相変わらずの世間知らずと沖縄弁。

また、ジローラモさん演じる世界的なイタリア料理人に和彦(宮沢氷魚)が

「我が生涯最後の晩餐」についてのインタビューをした場面。

「なんで、暢子が同席しとるんじゃぁぁぁーー!」と突っ込んだ人も多いと思います。

 

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登場する男子たちのクズぶり

 

1.比嘉家の長男・賢秀

 

トータス松本さんが演じた、「おちょやん」の父親に勝るとも劣らないカス男。

この男のカスぶりについては別記します。

ただしこの賢秀については、今後は見方が変わる予感が・・・。

これについても後述します。

 

2.良子の夫・石川博夫

 

比嘉家の長女・良子(川口春菜)に縁談が持ち上がったときのこと。

しかも相手は職場にまで押しかけて良子に求愛を繰り返していた、

製糖工場の跡取り息子・喜納金吾(渡辺大知)。

良子は借金のある家の事情と、金吾との縁談話を石川博夫(山田裕貴)に打ち明けました。

しかし博夫は小難しい屁理屈で良子の思いに背を向けて

「僕の意見は関係ある?」とまで言う始末。

しかし良子が帰ったあと、ひとりで飲んだくれて酔っぱらうというヘタレぶり。

ただし後日、ギリギリのタイミングで賢秀の意味不明な妨害にあいながらも、

なんとかプロポーズを敢行。しかしイマイチ感動のシーンとは言えない結果に終わりました。

私の個人的な感想ではありますが、あのシーンで最もウケたのは

良子の「ぽってかす!」というインパクトのある一言でした。

 

3.再会した青柳和彦

 

新聞社で暢子と再会した青柳和彦(宮沢氷魚)。

今後の物語で、どんなふうに暢子と関わっていくのか期待もあるのですが

沖縄での少年時代そのままに、イマイチ何て言うか、オーラが弱い感じが否めません。

「暢子が東京に来たら、僕が全力で守る」と言った、あの和彦に期待したいです。

新聞社で暢子と再会してすぐ、自ら直訴して看板記事の担当を任されたまでは良かった。

しかし結果は散々で、かっこ悪い展開となりました。

 

 

ニーニー賢秀・竜星涼 6月10日放送のあさイチに出演

 

6月10日(金)NHK「あさイチ」に比嘉賢秀役の竜星涼さんが出演。

番組はいきなり竜星涼さんのアップと挨拶からスタート。

直後に司会の博多華丸さんが

「なんか、取り戻そうとしてません?」という絶妙のツッコミ。

しかしそのツッコミが実に的を得ていて納得できるほど、

素顔の竜星涼さんは爽やかで、あの比嘉賢秀とは別人に見えました。

しかし、とにかく竜星さん演じる比嘉家の長男・比嘉賢秀の愚行は酷すぎます。

 

比嘉賢秀の愚行の数々

 

・少年時代の運動会前日。やっと買ってもらえたスニーカーはともかく
 良子の新しい体操服を豚小屋に置き忘れて、スニーカーも体操服も豚の餌食に。

 

・詐欺師・我那覇(田久保宗稔)の投資話に乗り、母・優子(仲間由紀恵)や
 親戚から借りてかき集めた約1000ドルを騙し取られる。

 

・プロボクサーとしてデビューし初戦を勝利。実家に大金を送り、比嘉家の借金は0に。
 しかしそれはジムの会長や同僚からの借金。2戦目は途中で試合放棄して、そのまま逃走。
 賢秀を頼って上京した暢子は行き場を失い、比嘉家は再び借金地獄へ。

 

・暢子は「あまゆ」にやって来た賢秀(無銭飲食の前科あり)と再会。
 暢子は賢秀をとがめるどころか、再会を喜ぶ。その夜、暢子の部屋に泊まった賢秀。
 翌朝早く、暢子のお金を10円だけ残して持ち逃げ。しかもその金を競馬ですってしまう。

 

・銀座に現れた賢秀。「紅茶豆腐」という怪しげな健康ドリンクを販売。
 しかもその商売のパートナーはあの詐欺師、我那覇だった。
 そしてまたもや優子が工面した15万円を騙し取られる。

 

まぁ、ざっと思い出しただけでもこれだけの愚行。

他にも良子の縁談に乗じて、手切れ金の話を金吾(渡辺大知)の父親にもちかけたり

アッラフォンターナのオーナーの大城房子(原田美枝子)が大伯母だとわかると、

ご縁を喜ぶのではなく、房子の遺産相続を画策する始末。

 

少年時代から、画面に登場すれば何か問題を起こすトラブルメーカーです。

と言うわけで、最近では賢秀が登場するだけでイライラしてしまってました。

しかも暢子をはじめ比嘉家の家族はそんな賢秀を非難しません。

一度だけ良子が賢秀からの電話を叩き切ったことくらいで、

優子も暢子も毎回のように賢秀との再会を喜びます。 

賢秀のせいで比嘉家が被った災難を思うと、強い違和感を感じます。

 

え、別人?素顔の竜星涼

 

前述のように、6月10日放送の「あさイチ」に出演した竜星涼さん。

冒頭の挨拶からインパクトあり過ぎました。

賢秀とは別人のような、爽やかな印象に驚きました。

本人も「賢秀の評判の悪さ」は充分に認識されているそうです。

街でもよく、

「ニーニー、ちゃんと地道に働いてください」

と声をかけられるとか。

それに対して竜星さんは「役者冥利に尽きます」と、おっしゃってました。

竜星さんはモデルとしても活躍されているそうです。

「あさイチ」で見た竜星さんは、座った姿勢も美しく、

男の私でも惚れ惚れするほどの所作でした。

 

意外だったのは、愛読書が矢沢永吉さんの「成りあがり」だったこと。

竜星さんの人生を変えた一冊なのだそうです。

そう言えばあの賢秀の口癖、「いつかビッグなビジネスで…」は

「そこんとこ、ヨロシク」とか言ってた、

若い頃の矢沢永吉さんの雰囲気に通じるような気がします。

私は「成りあがり」を読んだことがないので、上手くは言えませんが

竜星さんも矢沢永吉さんのように泥臭く「ビッグ」を目指しているのかも。

今まで数々の人気ドラマに出演してきた竜星涼さん。

石原さとみ主演の「アンナチュラル」の葬儀屋、メゾン・ド・ポリスの謎の捜査員・瀬川草介

そして「同期のサクラ」の清水菊夫役など。

しかしイマイチ印象が薄い存在でしたが、今回のニーニー役はかなりのインパクト。

大ブレイクのきっかけとなるかも知れませんね。

しかしネットでは竜星涼さんの今後を心配する声もあります。

と、言うのも「あさイチ」のプレミアムトークに出演した俳優は

間もなくドラマから退場すると言われているからです。

「借金を抱えて逃走」あるいは「逮捕されて出番終了か」などど心配されています。

しかし「あさイチ」での竜星涼さんの口ぶりでは、今後も物語に絡んでくるようです。

それにしてもあの「演技」は強烈な個性を発揮していますね。

竜星さん曰く、あえて「ウザイ演技」を意識したそうです。

そして意外にも、アドリブが多く採用されていたようです。

例えば、暢子が山原高校料理部の助っ人として産業まつりに参加した時の場面。

賢秀は「特技」を披露して客を呼び込み、暢子たちを助けました。

あの「バナナのたたき売り」風の口上は、竜星さんのアドリブだったそうです。

そしてもうひとつ。

暢子がおでん屋の立て直しにチャレンジしている時、

賢秀と青柳和彦(宮沢氷魚)が再会する場面がありました。

あそこで賢秀は和彦の顔を両手で挟んで、くちゃくちゃにしていましたね。

あれも竜星さんのアドリブで、台本では「和彦の肩を叩く」となっていたそうです。

ちなみにあそこで、和彦の恋人の大野愛(飯豊まりえ)を見つけた賢秀が

彼女に近づいてちょっかいを出そうとした場面がありました。

獣電戦隊キョウリュウジャー(2013/2~2014/2)の桐生ダイゴ(キョウリュウレッド)と

弥生ウルシェード(キョウリュウバイオレット)の再会に気づいた方は興奮したかも。

竜星さんと飯豊さんは獣電戦隊キョウリュウジャーで共演されていたのです。

変わり果てた「レッド」の姿に、バイオレットは驚いたかも知れませんね。

視聴者にはとにかく評判の悪いニーニーですが、

芸能関係者にはこの竜星さんの見事なインパクトある熱演が評価され

あの「相棒」の「5代目ラスト相棒」役に急浮上しているという噂もあるようです。

 

2.今後のキーパーソンと展開予想

 

「ちむどんどん」の今後の展開と、重要な鍵を握る人物は誰なのか。

私なりにいろいろ予想してみたのですが。。。

今後の展開には正直言って期待していません。

歌子が突然「死にたい」と言ったり、

二ツ橋シェフ(高嶋政伸)が平良(片岡鶴太郎)を殴ったり退職すると言ったり

意味不明なことばかり見せられてたまらないのです。

冒頭でも書きましたが、ネットでもかなりネガティブに突っ込まれています。

「ちむどんどん反省会」というワードがトレンド入りしたこともあります。

「#ちむどんどん反省会」で検索すると、今でも投稿が続いているようです。

では登場人物たちの今後はどうなのでしょうか。

私がちょっと注目している「脇役」たちについて予想してみました。

 

 

 

■大野愛

 

飯豊まりえさんが演じる、青柳和彦の同僚で恋人の大野愛。

初登場の場面では、ちょっと印象は悪かったです。

暢子が和彦が沖縄にいた頃に仲良くしてた子と知り

「山で木の実や草を食べてた女の子?」と言ったり、

和彦のファッションに意見したりネクタイを直すところを見せつけたり。

暢子に対して、第1ラウンドからマウントを取りに出た感じがしました。

その後は「いい人」として登場しています。

必ず和彦と共にいる場面ばかりですが、恋人らしさは感じられません。

和彦はかつて沖縄で暢子に次のように言ってました。

「俺が守ってやる」「東京に出て来たら俺を頼れ」と。

今後もし、和彦と暢子に何か「ムフフ」な進展があれば大野愛はどうなるのでしょうか。

ファッションの勉強のため、外国に旅立つといった展開になるかも知れません。

このドラマに三角関係の修羅場は似合いませんからね。

 

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■猪野清恵

 

この名前を見ても「ピン」と来ないかも知れません。

正直言って、私もすぐに消える人物かも知れないと心配していました。

猪野清恵は養豚場の娘。演じているのは佐津川愛美さんです。

賢秀は「紅茶豆腐」で失敗した後、再び養豚場に戻りましたね。

養豚場の経営者で清恵の父・猪野寛大(中原丈雄)は賢秀に

「ハワイの豚の話、知ってるか」と、意味深な言葉をかけています。

戦前、沖縄には10万頭の豚が飼育されていたのですが、

終戦後は1万頭以下に減ってしまったそうです。

そのことを知ったハワイの日系人が沖縄に豚を送り、再び養豚が盛んになったとのこと。

賢秀はそのことにヒントを得て、

得意の「養豚」でビッグなビジネスを始めるのかも知れません。

そして清恵と結ばれるという展開になるかも。

ちなみに佐津川愛美さんはスカーレット(主演・戸田恵梨香)にも出演していました。

医学生の圭介(溝端淳平)が一目惚れする泉田あき子役でした。

泉田あき子は泉田工業の会長令嬢で、その会長は芦屋雁三郎さんが演じていました。

芦屋雁三郎さんは「裸の大将放浪記」などで知られる芦屋雁之助さんの三男です。

泉田あき子は「スカーレット」第25話前後に登場していました。

 

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■青柳和彦

 

今更ですが、今後の和彦には何かが起こる予感がしますね。

「東京に来たら、俺を頼れ」

沖縄を出るとき、まだ少女だった暢子にそう言った和彦。

東京で再会後に二人が結ばれるという展開は、誰もが予想しているとは思いますが。

そうなったら和彦の恋人・大野愛や、

元豆腐屋の息子・砂川智(前田公輝)はどうなるのかも気になります。

和彦を演じているのは、宮沢氷魚(みやざわひお)さん。

別の記事にも書きましたが、ミュージシャン・宮沢和史さんの長男です。

宮沢和史さんは、「島唄」などで知られる元THE BOOMのボーカル。

宮沢氷魚さんも、朝ドラは初出演ではありません。

「エール」(主演・窪田正孝、ヒロイン・二階堂ふみ)の終盤に、

主人公の娘・華と結婚するロカビリー歌手・霧島アキラ役でした。

「エール」第117話では、リーゼント姿でバンドをバックに歌も披露していました。

そのバックバンドでドラムを叩いていたのはKaito(櫻井海音)さん。

あのMr.Childrenの桜井和寿さんの長男です。

 

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■今後の展開予想まとめ

 

あらためて書くのもばかばかしい気もするのですが、

どうでもいい今後の「ちむどんどん」展開予想をまとめます(2022年6月19日現在)。

 

1.賢秀は養豚ビジネスで成功する

2.賢秀と猪野清恵が結ばれる

3.暢子と和彦が結ばれ、大野愛は海外へ。

4.そして砂川智は。。。歌子と?

おまけ

竜星涼さんは「ちむどんどん」の演技が認められ、「相棒」に出演決定か。

➡(6/25はずれました。「相棒」は寺脇康文さんに決定)

 

実はこの記事を書き始めたとき、もう一人の登場人物に注目していました。

歌子が勤務していた普久原運輸の社員、花城真一(細田善彦)です。

真一は会社の給湯室で、歌子と意味深な会話を交わしたり

熱を出して休んだ歌子を見舞いに家までやって来た、思わせぶりな人物。

しかし歌子が退職する日、歌子の目の前で他の同僚との婚約を発表しました。

この場面を観て「???」だった方も多いのではないでしょうか。

これが「カムエヴリバディ」だったら「何かの伏線か」と期待したかも知れません。

しかし「ちむどんどん」では「この場面、必要?」って思ってしまいます。

ネットでも批判が相次いで出ていました。

前述のように、番組に対する「ツッコミ」も活発なようです。

例えばレストランで他の先輩を差し置いて、素人の暢子が出世する展開とか

何年たっても銀座のショールームや通行人の服が同じとか。

評判は芳しくなくても、なんだかんだ言ってみんな観てるってことですね。

そして新聞社からアッラフォンターナに戻った時はよかったのですが、

いつの間にか元のボサボサの髪型に戻った暢子。

ドラマ本来の魅力ではなく、炎上を狙ってるのではと思ってしまいます。

このドラマで私が唯一評価しているのは、朝ドラの「ウンザリシーン」

第二次世界大戦の場面が出てこなかったことです。

房子の若い頃に屋台で働くシーンで少し出てましたが、

戦争の悲惨さを語ったシーンではありませんでした。

 

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