
内 宮
「誰も知らない伊勢神宮の見どころとお薦めホテル3選」
今回は「内宮編1」のご紹介です。
「外宮編1・2」など、どの記事からお読みいただいてもいいように、
基本的な部分は同内容になります。
内宮編では「お薦めホテル3選」に加えて、
ちょっと贅沢なワンランク上の宿のご紹介もさせていただきます。
私は2006年から毎年欠かさず伊勢に行き、25回以上伊勢神宮に参拝しています。
2014年には125社巡りを完遂し、現在はゆるりと2巡目を進行中。
そんな私が、伊勢神宮の隠れた見どころをご紹介します。
ぜひ、伊勢神宮参拝の参考になさってください。
この記事の概要は以下の通りです。
1.伊勢神宮参拝に便利なおすすめのホテル3選+1
2.伊勢神宮とは
3.ガイドブックにはない伊勢神宮の見どころ(内宮編Part1)
先ずはホテル選びから。
今からご紹介するホテルは大人2人の宿泊を想定して、様々なプランはあるものの
1泊1万円以下でも泊まれるホテルです。
ご紹介する順番はおすすめの順番ではありません。
それぞれ一長一短ありますので。
素泊まり、朝食付き、夕食付きプランや早割、学割、シニア、
カップル向きのプランなどもあります。
私は間違って学割で予約して、恥をかいたことがあります。
ご自分に合ったプランを、ご紹介サイトでご検討ください。
最後にワンランク上のホテルをご紹介します。
1.伊勢神宮参拝に便利なおすすめのホテル3選+1
■伊勢シティホテル
伊勢市駅近鉄側改札(北口)から徒歩3分。
伊勢市駅にはJR参宮線側の改札(南口)と近鉄側の改札があります。
JR側から出るとかなり回り道になるので注意してください。
駅に近くて便利ですが、このホテルは駐車場が無料なので
マイカーでの宿泊にもいいですね。
駐車場を利用しない場合、割安のプランもあるようなので要チェックです。
トレインビュールーム(近鉄電車)もあるようです。
設備の古さが少し気になりましたが、清掃は行き届いていて気持ちのいい部屋。
バスルームは広めで、大柄な私でもシャワー時に不快感はありませんでした。
狭いバスルームだと、ビニールのカーテンにベチャベチャと体が触れたり、
壁に腕などが当たって「ゴーン」と大きな音を立ててしまうのが不快なのです。
嬉しかったのは宿泊フロアに自動販売機と電子レンジがあったこと。
4,5,6階に設置されているようです。特に電子レンジはありがたいですね。
1階ではウエルカムコーヒーと朝刊の無料サービスもあります。
朝食付きプランもあります。
朝食は1階のレストランで、和食、洋食、朝粥からの選択になります。
■コンフォートホテル伊勢
2018年6月開業の比較的新しいホテルです。
最上階(12F)南側の部屋に泊まったことがありますが、
それほどいい眺めではありませんでした。
立地条件は最高です。
伊勢市駅JR側改札(南口)から徒歩3分。外宮までも徒歩5分という位置。
新しいこともあって、明るく快適な部屋。
エレベーター利用にはカードキーが必要なので、宿泊客以外の部外者は利用できません。
朝食はバイキングなので、アレルギーや好き嫌いのある方にはありがたいですね。
1Fの会場はかなり広いスペースですが、開始と同時に満員になります。
料金のことを考えれば、十分満足できる内容だと思います。メニューは豊富です。
残念なのは駅近ということもあって、駐車場が狭くしかも有料なこと(1泊1000円)。
満車の場合は近隣の提携駐車場になることもあるようです。
途中出庫した場合、駐車スペースの確保はしてくれません。
車での利用に不安はありますが、何度でも利用したいホテルです。
■キャッスルイン伊勢夫婦岩
ホテル名からもわかるように、二見にあるホテルです。
伊勢神宮から離れた場所のホテルなのになぜおすすめなのか、ちゃんと理由があります。
特に車を利用する方におすすめです。広い駐車場があり、無料で利用できます。
内宮にも外宮にも、車なら20分足らずで行くことができます。
伊勢神宮だけでなく、鳥羽方面への拠点にもなります。
電車を利用する人は最寄り駅はJR二見駅(徒歩15分)になりますが、
伊勢市駅(JR側)から無料送迎バスが出ています。
朝夕各3便あって、ホテルから外宮参拝にも利用できるようです。
そしてなんと言ってもおすすめポイントはその立地条件。
部屋はオーシャンビュー。
二見の海岸散策も楽しめます。そして夫婦岩が有名な二見興玉神社へは徒歩5分。
もうひとつのおすすめはお風呂です。男風呂・女風呂の他に家族風呂が5つ。
しかも無料で利用できます。以前は予約不要で特に時間の制限もなかったのですが、
現在は当日要予約で、利用時間は45分となっています。
ただし観光シーズンや連休などは、混雑が予想されます。
上記2つ伊勢市駅周辺のホテルと違い、
夕方以降に外食ができるお店はほとんどありません。
二見興玉神社前にお店はありますが、早い時間に閉店してしまうようです。
徒歩圏内にファミリーマートがあります。
同系列のホテルで、キャッスルイン伊勢という別のホテルもあります。
予約時やナビに目的地設定する際は、間違えないようご注意ください。
ホテルキャッスルイン伊勢夫婦岩
(旧:ホテルリゾートイン二見)
■伊勢外宮参道 伊勢神泉
このホテルは2名利用時で、1泊2万~4万円/1人というワンランク上の宿です。
「お手軽」というわけではないのですが、払う金額以上の満足感が得られます。
食事、部屋、お風呂、接客、立地条件、どれをとってもモンクのつけようがないのです。
しかもお風呂は天然温泉で、露天風呂付き客室。
伊勢市駅南口(JR側)正面で、外宮への参道沿い。
ホテルへも、ホテルから外宮へも迷いようがない立地。
伊勢への旅行では、毎回利用したくなるホテルです。
ただし内宮・外宮の早朝参拝をしたり、
早朝から125社巡りに出かける場合は利用しません。
金額がネックではありません。なんだか見栄をはった負け惜しみのようですが、
こういうホテルで朝食を食べないのはもったいないのです。
早朝参拝がどれだけ魅力的なのかは、このあとご紹介します。
とにかくいいホテルですが、強いて残念なことを言えば
部屋から外の景色が見えないことくらいです。
部屋から外を見ることなんてめったにありませんが、
見えないと閉塞感を感じます。
部屋付きの露天風呂はありがたのですが、
景色が見えない露天風呂って…とも思います。
駅前の市街地ですから、外からみっともない入浴シーンを見られるのも問題ですが。
それにしても、いつでも温泉に入れるのは最高でした。
私は1日に3回も露天風呂に入ったこともあります。ただし冬は寒いかも知れません。
2.伊勢神宮とは
伊勢神宮のことを知らない人はいないと思います。「日本人の心のふるさと」とか
「日本の総氏神」とも言われる神社。
正式には単に「神宮」と言います。
伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)があることも、
みなさんご存知だと思います。
内宮は皇室の御祖先である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る
皇大神宮(こうたいじんぐう)です。
外宮は衣食や産業の神と呼ばれる豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。
さらに14の別宮、そして摂社・末社・所管社があり、
内宮・外宮の正宮と合わせて全部で125社の総称が「神宮」です。
それらは内宮・外宮の域内の他、旧伊勢国を中心に、広範囲に点在しています。
現在は他の「神宮」と称する神社と区別する意味でも、
一般的には「伊勢神宮」と呼ばれていますね。
以降、ここでも「伊勢神宮」と表記することにします。
【まとめ】伊勢神宮とは125社の総称である。
※内宮・外宮から遠いものとしては、松阪市の神麻続機殿神社、大紀町の瀧原宮、志摩市の伊雜宮など。
では今回は内宮の隠れた見どころ、誰も知らないスポット、
ガイドブックにも載っていないチェックポイント内宮編Part1をご紹介します。
パソコンでご覧の方は下記リンクから伊勢神宮のイラストマップを開いて、
別窓で見ながら読み進めてください。
できればダウンロードして印刷するとより分かりやすいと思います。
このイラストマップは内宮・外宮の入口で無料でいただけます。
以前、伊勢市駅南口(JR側改札)に置かれているのを見たこともあります。
3.ガイドブックには載っていない伊勢神宮の見どころ(内宮編Part1)
ホテルが決まったら、本気で伊勢神宮に行く気になっていただきましょう。
それでは「誰も知らない伊勢神宮の見どころ(内宮編Part1)」をご紹介します。
ご紹介する見どころはガイドブックにも載っていないものです。
これからお伝えする情報で旅の会話もはずむでしょうし、
きっとご同行のパートナーから感心されることでしょう。
ただしここでご紹介するのは、伊勢神宮の言わば「隠れた見どころ」なので、
基本的なことは伊勢神宮のホームページなどでご確認ください。
特に「伊勢神宮公式サイト」には、重要な告知が掲載されることもあります。
特別な行事や御神事や天皇陛下の御参拝等により、
一般の参拝が停止されたり制限されることがあるのです。
とにかく「予習」をして臨めば、ただの観光客として参拝するよりも
数倍も有意義な旅になることをお約束します。
【参考】伊勢神宮公式サイト

宇治橋
外宮への入口は2か所ありますが、内宮の宮域への入口は1か所。
宇治橋を渡る参道のみです。宇治橋を渡ると参道は右に曲がり、御手洗場へと続きます。
その先に見えてくるのは神楽殿。
御祈祷を受けたり、御守やお札が授与されるところです。
■龍虎石

龍虎石
神楽殿への門をくぐると、龍虎石と呼ばれる手水があります。
龍や虎の姿が見える石なのですが、水で濡れていないとよく見えません。
朝早すぎると、水がまだ出ていないことがあってがっかりです(笑)
上の写真は「虎」の部分。
頭が下で上が尻尾に見えると思います。
裏に回ると、なんとなく龍っぽい・・・。
これじゃぁ納得できないとおっしゃる方もいるかも知れません。
私もこの龍虎石と出逢ってから3年ほど、
無理やりこの模様が「龍」だと思いこむようにしていました。
そして何度か見ているうちに気づきました。
水盤の中をのぞき込むと・・・。
御納得いただけましたでしょうか。
龍神さまはお水を飲んでいらっしゃるようです。
龍虎石はイラストマップには載っていません。
■籾種石(もみだねいし)

籾種石
飢饉の年の造営で、神領の村人は翌年の籾種まで食いつぶしてこの石を運んだ。
それでお米の形の石になったという伝説があるのだそうです。
この石はイラストマップに載っています。

籾種石2
場所は上の写真を参考にしてください。
イラストマップをご覧いただけばおわかりかと思いますが
皇大神宮御正宮の敷地の下あたりになります。
内宮は正宮の姿がはっきり見える場所はありませんが
この籾種石の少し手前辺りでしょうか。
木々の間から正宮の黄金色の千木が見える場所があります。
お天気の良い早朝にここを歩くと、
木洩れ日の向こうに千木が浮かんだ美しい光景に出会えることがあります。
■参道の木漏れ日
旅先の宿での朝食って、どうしてあんなにおいしいのでしょうか。
先のホテル紹介で、その宿での朝食をあきらめてまでする
早朝参拝の魅力について少しだけほのめかしました。
その魅力のひとつがこの光景です。
上の写真を撮った日の三重県(津)の日の出は5時11分。
この写真のデータでは、撮影は6時29分となっていました。
こういう光景に出会いたければ参考にしてください。
ホテルでゆっくり朝食を食べてる場合じゃないことがおわかりでしょうか。
ここの撮影では、さすがに他の参拝者の方々もこの光景に気づいたらしく
何人かの方がカメラを向けで撮影をされていました。
この辺りから正宮の裏側へ回り込むように
別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)に向かう径を上ります。
その坂で最初に見えてくるのが御稲御倉神(みしねのみくらのかみ)です。
「内宮編Part2」では、御稲御倉神からご紹介します。
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