
イザナギとイザナミ
1.神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる
どれくらい神話を知っていますか?
表題は20世紀を代表するイギリスの歴史学者、アーノルド・J・トインビーの言葉です。
あなたは日本の神話をどれくらい知っていますか?
そして古事記や日本書紀などの神話を学んだ経験がありますか?
おそらく古事記などに書かれている日本の神話を、
じっくりと読んだことがある人は少ないのではないでしょうか。
戦後70年余。私たち日本人は神話を学ばなくなりました。
戦前は学校で記紀(古事記・日本書紀)神話を教えていたそうです。
神話にはその民族の精神・文化・価値観のルーツが描かれています。
「神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」
このアーノルド・J・トインビーの言葉はいつのものかは知りませんが、
彼は日本びいきだったそうです。
ひょっとしたら我々日本人への警鐘の言葉だったのかも知れません。
「因幡の白うさぎ」「山幸彦と海幸彦」「天の岩戸」など
あなたには子供たちに語って聞かせられる神話がありますか?
私たちが神話を学ばなくなったわけ
そんな大切な神話を学ばなくなった理由は、戦後の占領下においてGHQの指示によるもの。
GHQのその目的は、アーノルド・J・トインビーの言葉のように日本人の精神を骨抜きにし
日本民族の精神的崩壊や滅亡だったかも知れません。
神話教育の排除の表向きの理由は、「歴史書ではなく創作物である」「非科学的」であり
「学ぶに値しないもの」だったそうです。
そして記紀神話は日本が帝国主義や軍国主義に走った
「諸悪の根源」であったかのような扱いさえ受けたようです。
しかしそのアメリカやイギリスでは、神話を学校で教えているそうです。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、ギリシャ神話や旧約聖書などの神話には
史実とは思えない創作や非科学的な「物語」が展開されています。
なのでGHQが言う「歴史書ではなく創作物である」「非科学的」というのは、
神話を教えない理由にはならないのです。
私たち日本人は、軍隊や武器を取り上げられるよりも深刻な
「日本人の価値観を変えられる」という侵略を受け続けているのかも知れません。
2.現代人には神話は馴染めない?
神話は敷居が高いのか?
しかし神話を学ぶと言っても、敷居が高いと感じる方が多いのではないでしょうか。
「神話」と言えば、どういう話を思い浮かべますか?
最近の若い人たちのことはわかりませんが、
我々シニア世代だと子供の頃に見た絵本や子供向けの映画などを覚えています。
例えば「因幡の白うさぎ」「スサノオの八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治」など。
こういった「神話」は古事記に出てくるのですが、
いざ「古事記を読んでみよう」と思っても読む本の選択を誤ると
最初の1ページ目から挫折してしまう人もいるかも知れません。
内容が難解なのではなく、最初は神名や人名、地名の「読み」に馴染めないのです。
神話の神名や地名などを読めますか?
次の4つを読んでみてください。全て古事記に出てくる神名、人名、地名です。
1.伊邪那岐神
2.天御中主神
3.大雀命
4.大倭豊秋津島
いかがでしょうか。こんな漢字がずらりと列記されていたら、読む気が失せてしまいませんか?
私も経験がありますが、音読するのでなくても人は「読み」が分からないと
その先の文章に進みにくいものです。
上記の「伊邪那岐神」は「いざなぎのかみ」、「国生み神話」でお馴染みの神さまです。
「天御中主神」は「あめのみなかぬしのかみ」で、最近ちょっとメジャーになった神さま。
気になる方は「アメノミナカヌシ 斎藤一人」などで検索してみてください。
「大雀命」は「おおさざきのみこと」で、仁徳天皇のことです。
「大倭豊秋津島」は「おおやまととよあきつしま」で、大和を中心とした畿内の呼称です。
私も古代史を学び始めた頃や、古事記・日本書紀を読み始めた頃、
この神名・人名・地名の読みには苦労しました。
現代語訳されたものには「ルビ」は振ってあるのですが、
2回目の登場からは漢字だけのことが多いのです。
特に「あめのみなかぬしのかみ」などのように、
「の」を入れる入れないの違いも気になってイラつきましたね。
しかし安心してください。
後述しますがそういう馴染めない神名や地名などのことは、
実はあまり心配する必要はありません。

白兎海岸
【写真】白兎海岸(はくとかいがん・鳥取県)
白兎海岸は神話「因幡の白うさぎ」の舞台となった場所。
淤岐ノ島(おきのしま)に流されたうさぎがワニ(サメ・フカ)を騙して陸まで渡ろうとした。
しかし騙されたことに気づいたワニに皮をはがされてしまう。
通りかかった大国主命に助けられ、実はウサギ神だった白兎は大国主命の恋の成就を予言する。
まるでワニの背のような岩礁がある白兎海岸は、弓なりに連なる白い砂浜が美しい。
日本初のラブストーリー発祥の地とされ、「恋人の聖地」に認定されている。
3.神話を学ぶなら絶対に「古事記」がお薦め
古事記と日本書紀
タイトルにも明記したように、神話を学ぶなら「古事記」をお勧めします。
理由はいくつかありますが、最大の理由は「古事記」と「日本書紀」の性格の違いによります。
日本書紀は歴史書であり、国外向けのものとも言われています。
従って史実とは言えない「神代」の神話と言えども、物語的な文章ではありません。
しかも「一書に曰く」として複数の「異説」が紹介されていることが多く、
神話初心者には戸惑う箇所が多いのです。
そして日本書紀・神代の神話には、「因幡の白うさぎ」や「国譲り」など
出雲の大国主命(おおくにぬしのみこと)の話がほとんどありません。

大国主命と因幡の白うさぎ
神話を読むなら古事記がお薦め
一方古事記は国内向けの歴史書と言われていますが、
文学的にも評価されている叙事詩とも言われます。
前述のように、戦前は古事記の神話が学校で教えられていました。
しかし一部に「戦前の古事記は、天皇や単一民族としての日本人を賛美し、
軍国主義へ導く政治的なプロパガンダに利用された」と言った論評を時折見かけます。
こういう分野でも戦後レジームは終わっていないようです。
どこかの大学の偉い先生がそういうことを言うともっともらしく聞こえてしまいますが、
それこそGHQの思うつぼだと感じてしまいます。
先人が語り継いだ「神話」にそういう偏った見方の評価を下すのは、
日本人として悲しいことだと個人的には思います。
そのことは古事記をちゃんと文学として読めば分かることです。
神々が描かれた神話を読んでも、歴代の天皇の伝承を見ても、
天皇家や日本人を称揚するどころか、
疑いやどうかすれば嫌悪感すら感じさせてしまうような部分を含んでいるのが古事記なのです。
神々も天皇もその御子たちも、気に入らない相手はだまし討ちにしてでも殺し
美しい女性を見ればすぐに「まぐわう」のです。
そして日本の八百万の神々は西洋のGODとは違い、
全知全能の神ではなく神格化された祖先という感じ。
天照大神(アマテラスオオミカミ)でさえ、
高天原(たかまがはら)で稲作をし機織りをしているのです。
旧約聖書では労働は神から人に与えられた「罰」ですが、
日本神話では労働は「御神事」と言ってもいいのが大きな違い。
このことは日本人の勤勉さのルーツかも知れません。
とは言え、確かに古事記の「序」には天皇を賛美する部分があります。
現在は「国家元首」ではなく「象徴」とされる天皇ですが、
その歴史と事跡を学ぶことは大切だと思います。
日本の天皇の歴史は長く、世界中でも別格的な存在なのです。
イギリスの女王など、世界には多く「王家」が存在しています。
しかしそれら「王家」の王たちは「KING」であり「QUEEN」です。
しかし日本の天皇は、英語では唯一「ENPEROR(エンペラー)」と表記されています。
これは賛美や崇拝しろと言うのでは決してなく、日本人として誇っていいことだと思います。
4.神さまの名前は全てを覚える必要はない
物語の重要な登場人物(神)は実は少ない?
学生の頃、「ハヤカワミステリー」をよく読んでいました。
特にアリステア・マクリーンなどの冒険小説を好んで読んでいました。
その時よく困ったのは、登場人物の名前を覚えられないことでした。
物語の途中に久しぶりに登場した人物がいると、
それがどういう人だったのかわからなかったりするからです。
なので巻頭に登場人物紹介が掲載されていると、とても助かりました。
神話を初めて読む人にとっては、神さまの名前は馴染みのないものがほとんど。
それがルビのない漢字で表記されていたら、
カタカナで書かれたハヤカワの登場人物よりもやっかいなものかも知れません。
残念ながら私が知る限り、
登場人物や神さまの名前を巻頭で紹介している「古事記」を見たことはありません。
だいたい登場する神さまが多過ぎるのです。
一度だけ出て、二度と登場しない神さまの例もたくさんあります。
なので神さまの名前をいちいち覚えておく必要はありません。
天照大御神や須佐之男命など、主要な神さまは何度も出てくるので自然と馴染んでくるはずです。
後述する「正勝吾勝勝速日天忍穂耳命」という長ったらしい神名の神さまは
生まれたあとしばらく間をおいて、「天孫降臨」の場面で再登場します。
しかしその神さまが生まれた経緯を忘れていても、物語を読み進める上で支障はありません。
「こんなところに、この神さまが登場した!」などという気づきは、
神話や神名に慣れ親しんだあとで味わう楽しみにすればいいと思います。
巻末に「索引」のページがあって、神名や人名などを調べられる本はあります。
気になる人は、そういった現代語訳の本を利用すればいいと思います。
神話の神さまは身近にいたりする?

出雲大社
古事記・神話を学ぶことは、日本人のルーツを知ること。
「古事記を読むと、魂が覚醒するかも」
波動コンサルタントの桑名正典氏はご自身のYouTubeチャンネルで
古事記を薦めながらそうおっしゃっています。
神話や神名に慣れ親しむことは、普段の生活でもちょっとした「御利益」もあるかも知れません。
最近は「パワースポットブーム」とかで、神社に参拝する人が増えているようです。

伊勢神宮(外宮)
2013年の伊勢神宮「式年遷宮ブーム」を記憶されている方も多いと思います。
それまで伊勢神宮の年間参拝者数は600万人前後だったそうですが、
「式年遷宮」が話題となった2012年からは、8年連続で800万人を超えているそうです。
2013年の「式年遷宮」の年は、なんと1,400万人でした。
そんなブームとは無縁の人でも、初詣や厄払い、車のお祓いなどで
近所の神社や有名な神社に行く機会があると思います。
しかし、近所の氏神さんの御祭神を知らない。
神社に参拝したとき、御由緒を読んでもさっぱり意味が理解できない。
そもそも参拝した神社に祀られている神さまのことを知らないとか、神名が読めない。
そんな経験はないでしょうか。
伊勢神宮(内宮)に祀られているのは天照大神(アマテラスオオミカミ)。
出雲大社の御祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)。
どちらの神さまも古事記神話の重要な登場神です。
その他、八幡宮、住吉大社、春日大社、香取神宮、鹿島神宮、浅間神社の神さまも
古事記神話の中で活躍する神々です。
神社に参拝して、御祭神が「正勝吾勝勝速日天忍穂耳命」と書かれていたら読めませんよね。
これは少々極端な例なのですが、
「まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと」と読みます。
「読み」に関しては「フリガナ」があると思いますが、
神話を知っていればこの神がどんな神さまなのかが分かります。
事跡はここでは省略しますが、この神さまは「勝ち運」の神として信仰されています。
神話を知っていると、その理由が分かるのです。
そして参拝した神社の御祭神に親しみを覚えるのではないでしょうか。
ただし神名に関しては、古事記と日本書紀では異なることがほとんど。
神社によっては、日本書紀の表記を神名に採用していることあります。
たとえば「スサノオノミコト」の場合、古事記では「須佐之男命」あるいは「速須佐之男命」で
日本書紀では「素戔嗚尊」と表記されています。
ちなみに前述の「正勝吾勝勝速日天忍穂耳命」は古事記の表記。
日本書紀では「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊」となっています。
「読み」も若干ちがってて「まさかあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと」です。
どーでもいいって言うか、わからないほどのレベルの違いですね。
俳優 の時は「木村拓哉」で、歌手の時は「キムタク」というわけではなく
どちらも同じ木村拓哉さんですよね。
つまり神名の表記の違いは気にしなくていいってことです。
神話を読んだなら、是非とも神社に参拝してください。
きっと以前とは違った参拝になると思いますし、
御祭神を身近に感じたり親しみがわいたりするかも知れません。
神社の話になると止まらなくなりそうなので、そろそろお薦めの本の紹介に移ります。
5.「古事記」現代語訳 口語訳本お薦め【5選】
「やっと本題か」と思われるかも知れません。
でも実は、この記事の「前置き」の方が伝えたいことでした。
以下にご紹介する5冊は厳選したものです。
従って最後にご紹介する1冊を除いては、
初心者の方ならどの本を選んでもいいと思っています。
本との出会いは「ご縁」でもあると思います。
それぞれの特徴を簡単にご紹介しますので、
文庫本かそうでないか、現代語訳か口語訳か、著者で選ぶか、
あるいは価格で判断するか、あなたなりの「ご縁」でご検討ください。
(1)「現代語訳 古事記」福永武彦(河出文庫)
「名訳」とも評される、古事記・現代語訳の「定番中の定番」と言っていい本です。
読みやすさ重視的なせいか、必ずしも原文に忠実な文ではないようです。
「読みやすさ」「分かりやすさ」に加えて、「文庫本」であることも大きなメリット。
神話や古代の物語に、親しみやすく気軽に触れることができる本。
(2)「口語訳古事記・完全版」三浦佑之(文芸春秋)
架空の老人を登場させて、その老人が古事記の内容を語って聞かせるというスタイル。
「現代語訳」ではなく、「口語訳」というのがこの本の特徴です。
古事記をほぼ忠実に訳していますが、
その老人の「独り言」や「状況説明」などが随所に書き加えられています。
人名や神名は一部を除いて旧仮名遣いによるカタカナ表記。
「命(~みこと)」「尊(~みこと)」「神(~のかみ)」などの尊称は省略されています。
口語訳なので、その方が自然で分かりやすいのです。
それらの原文表記は巻末の「神人名索引」で確認出来ます。
巻末の神名、人名、地名、氏族名などの索引や神々や天皇の系図をはじめ
ゆかりの地の地図などの資料が充実しています。
神話や古代の出来事を知る読み物としても、古代史を学ぶ資料としても重宝な一冊です。
欠点があるとすれば、その大きさ。
一般的な小説のハードカバーよりも一回り大きなサイズでしかも重い。
「口語訳」という気軽さがありながら、例えば図書館での読書のように
椅子に腰かけて、机の上でお行儀よく読む必要があるのです。
とは言えこの本には、より気軽に読める文庫版もあります。
ただし「神代篇」「人代篇」(文春文庫)に分かれています。
文庫版を読む場合は、巻末の資料などの有効利用のためにも
必ず2冊同時に購入することをお薦めします。
(3)「現代語古事記」竹田恒泰(学研プラス)
作家・実業家で、政治評論家などとしてテレビにも出演している竹田恒泰氏。
ご存知の方も多いと思いますが、有名人だけに好き嫌いもあるかも知れません。
この方は「旧皇族」の出身。
旧皇族ならではの独自の視点による、内容の解説や読み方のアドバイスが特徴の一冊。
著者は1975年生まれ。今回ご紹介する「古事記」の中では
最も現代人の感覚にマッチした現代語訳本だと言えます。
竹田恒泰氏は「古事記」をより多くの人に広めたいという思いから、
全国のホテルや図書館、学校、病院や介護施設などに「古事記-現代語訳」を
寄付・配布する活動もされていました。
多くの現代人に「古事記」を知ってもらいたい。そういった思いが詰まった本で
この記事でご紹介する5冊の中で、イチオシの一冊です。
巻末には「神統譜」「歴代天皇系図」と
神名・人名などの「主要語句索引」も付いています。
(4)「古事記」梅原猛(学研M文庫)
ご紹介しておきながら申し訳ないのですが、
この本の新品は現在は手に入らないようです(2022年8月)。
なのになぜお薦めするかと言いますと、私の個人的な思い入れがあるからなんです。
2001年だったと思いますが、本屋さんでたまたま見つけたこの古事記。
梅原猛氏の本は何冊か古代史ものを読んでいたこともあって、
なんとなく手に取ってそのまま買ってしまいました。
私にとって、初めての古事記だったのです。
元々は哲学者なのですが、古代史研究でも知られる梅原猛氏。
古代史通ならではの視点で、読みやすさ、分かりやすさ重視のためか
ストーリーに影響がないものはカットされたりしています。
その分、早く読み終えることが出来ます。
そしておおまかな歴史の流れ、物語の概要が頭に入ってきます。
古代史好きの方なら、気になる箇所を別の古事記などで調べるといった使い方ができます。
そしてお薦めしたい理由に、他の翻訳ものと「古事記へのアプローチの違い」があります。
氏は古事記を「源氏物語」などと並ぶ、優れた文学として現代語訳に翻訳したとのこと。
従って読み方に関する解説や、用語解説はありません。神名・人名などの索引もなし。
ただし「古事記に学ぶ」と題して、本文の3分の1の長さの「あとがき」があります。
また梅原猛氏は「水底の歌-柿本人麿論-」という著書もあり、
「歌仙」とも称えられる柿本人麿の研究でも知られています。
その梅原猛氏は、「古事記の編纂には柿本人麿が関わっている」と考えています。
氏の説は一般的ではありませんが、「古事記=柿本人麿作説」を説く論者は他にもいます。
この記事ではその説の評価は判断しません。
しかし柿本人麿をよく知る梅原猛氏が翻訳した古事記は、
やはり他とは一味違うものだろうと思うのです。
そしてもうひとつは「アイヌ語によるアプローチ」です。
古事記には意味がよくわからない語句や表現があるそうです。
梅原猛氏は、それらをアイヌ語を参考にして解明しようと試みているのです。
アイヌ語には古い日本語が残っているのではないかという仮説からです。
アイヌ語を参考にして翻訳した部分を、他の現代語訳のものと読み比べると
意味が大きく変わるわけではありませんが、確かに生き生きとした文章になっています。
紙の本が欲しい方は中古を探して下さい。
ここでは電子書籍をご紹介しておきます。
(5)古事記 倉野憲司校注(岩波文庫)
この本は「現代語訳」でも「口語訳」でもなくて、
読み下し文に注釈を付したものです。
従って読むには高校で学ぶくらいの古文の知識が必要です。
お薦め5選に加えていますが、実のところ「神話初心者」向けではありません。
古事記をより深く学びたい方、古代史好きの方の資料としてのお薦めです。
初版は1963年。
私が持っているものは2007年のもので、なんと「第74刷」です。
この本をフル活用する人は少ないとは思いますが、古代史好きなら必須と言っていいかも。
あなたがもしSNSの古代史のグループに参加していたり、
そういったグループやブログで古代史の話題を投稿しているのならお薦めの1冊です。
読み下し文と、原文を読むことが出来ます。
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